任天堂Switch(スイッチ)をインターネットに接続しているときに「通信が不安定になっています」と表示されて操作が出来なくなったり、通信が切れてしまう事もあります。
ネット通信を安定させる主な方法は、『Wi-Fiルーターを変える』と『有線で接続する』の2つがあります。
無線の環境でプレイしたい方は『Wi-Fiルーターを変える』方法で行う必要が有りますが、確実に改善出来て費用も少ないのが『有線で接続する』方法です。
任天堂スイッチには有線で接続する為に必要な有線LANポート(差込口)が無いので、LANアダプター(USB接続に変換する)が必要です。
今回は任天堂スイッチの有線でネット接続する方法とおすすめのLANアダプターを紹介します。
無線でネット通信を安定させたい方は、こちらでおすすめのWi-Fiルーターを紹介していますので、参考にして下さい。
任天堂スイッチのネット通信を安定した有線で接続する方法!
任天堂スイッチを有線でネット接続するのに用意する物が2つあります。
- LANアダプター
- LANケーブル
LANアダプターは任天堂スイッチのUSBポートに接続して、LANケーブルは、LANアダプターとルーターを接続するのに使います。
どちらもそれほど高価な物ではありませんので、2つ合わせても3,000円~4,000円程で揃える事が出来ます。
有線でのネット接続の手順!
- 任天堂スイッチをTVモードにする
- LANアダプターとLANケーブルで、ルーターとスイッチ本体を接続する
- テレビ画面を見ながらHOMEボタンを押す
- HOMEメニュー→「設定」を選択
- 「登録済みのネットワーク」→「有線接続」を選択
もともと無線接続されている方は問題ありませんが、無線接続していないと任天堂スイッチ本体をドックから取り外すとネット接続出来なくなってしまいます。
無線接続もしておく事で、ドックから取り外した時に自動的に無線接続に切り替わるようになります。
任天堂スイッチ用LANアダプターの選び方!
LANアダプターはUSB3.0を選ぶ!
USB3.0とは、USBの規格の一つで、データ転送速度が速いのが特徴です。
USB規格 | データ転送速度 |
USB1.1 | 12Mbps |
USB2.0 | 480Mbps |
USB3.0 | 5000Mbps |
LANアダプターの性能で通信速度が変わりますが、現状の任天堂スイッチではどのLANアダプターを使っても通信速度に実感するほどの差はありません。
原因はLANアダプターを接続する任天堂スイッチ本体のUBSポートが、USB2.0で動作しているからです。
今後のアップデートでUSB3.0に対応するようになると公式発表されていますので、性能が良いLANアダプターを使えば通信速度が上がってくると考えられます。
どうせ購入するなら通信速度が早くなるUSB3.0対応のLANアダプターを購入する方が良いと思います。
任天堂スイッチ用LANケーブルの選び方!
LANケーブルは長さと耐久性を重視して選ぶ!
LANケーブルにはいろいろな種類があり、形状(ノーマル・フラット・極細)とカテゴリー(5・5e・6・6a・7)などがあります。
性能は、カテゴリーの数字が大きくなるほど高性能で高価になると言われています。
LANケーブル規格 | データ転送速度 | 伝送帯域 |
カテゴリー5e(CAT5e) | 1000Mbps | 100MHz |
カテゴリー6(CAT6) | 1000Mbps | 250MHz |
カテゴリー6a(CAT6a) | 10000Mbps | 500MHz |
カテゴリー7(CAT7) | 10000Mbps | 600MHz |
理論上の通信速度はカテゴリー5eとカテゴリー7では10倍の差があり、ノイズの影響も受けにくいとされています。
ただ実際に様々なメーカーのLANケーブルの通信速度を検証したところ、全てのメーカーのLANケーブルで理論上の通信速度の差を裏付ける結果は出ていません。
ほとんどのメーカーで一番通信速度が出たのがカテゴリー6のLANケーブルでした。
最低速度の製品と最高速度の製品との差が書き込み速度で約30 Mbps程度、読み込み速度は約10 Mbps程度の差しか出ませんでした。
価格もあまり差が無いので、カテゴリー6a当たりを購入しておけば良いと思いますが、家に眠っているLANケーブルがあれば新しく購入する必要も無いと思います。
以上の理由からLANケーブルの性能はあまり考えなくてもOKです。
LANケーブルの長さの決め方!
長さは必要以上の長さのLANケーブルだと、邪魔になるしケーブルの故障の原因にもなってしまいます。
短すぎれば届かなくなってしまうし、長すぎても邪魔になったりケーブルが折れてしまう原因になります。
任天堂スイッチをいつも使う場所に置いて、スイッチとルーターとの距離を測って、適切な長さのLANケーブルを選ぶようにして下さい。
耐久性が高いLANケーブルを選ぶ!
通常PCなどに使われるLANケーブルは抜き差しする事も移動させる事もほとんどないのであまり耐久性を考えなくても問題は出ないと思いますが、任天堂スイッチ様のLANケーブルは耐久性が必要です。
任天堂スイッチをPCの様に常に同じ位置に固定している方は少なくて、使う時は出して使わない時はしまう方が多いと思います。
その為ケーブルに負担がかかるし、ケーブルが折れる可能性も高いです。
ケーブルの形状は様々ありますので、使用する環境に合った形状のケーブルを選びましょう!
- ノーマル:ノイズに強く、長い距離でも通信の安定性が高い。
- フラット:カーペットの下に配線をしたい場合におすすめ。
- 極細 :ノーマルの半分ほどの細さで邪魔になりにくいが耐久性と通信の安定性に不安。
ケーブルが柔らかいLANケーブル(より線)は、柔らかい分配線しやすくなりますが通信の安定性と耐久性に不安があるのでおすすめ出来ません。
さらにLANケーブルを取り外しするように使う方は、LANケーブルのツメ(ラッチ)が折れてしまって差し込んでもすぐに抜けてしまう様になる可能性も高いです。
LANケーブルを抜き差しするように使う方には、ラッチが折れないLANケーブルをおすすめします。
iBUFFALO ツメの折れないLANケーブル5M:641円+税
この製品以外にも様々なメーカーからツメが折れないLANケーブルは出ていますが、こちらは長さが0.5M~15M、色は5色【ブラック・ブルー・グリーン・レッド・ホワイト】の中から選ぶことが出来て、価格も安いのでおすすめです。
ただし絶対にツメが折れない訳ではなくて「2000回の屈曲検査に合格」しているのでツメの耐久性が良い程度に考えて下さい。
任天堂スイッチにおすすめのLANアダプターを紹介!
価格は変動しますので、参考程度にして下さい。
LANアダプターFor Nintendo Switch:2,631円+税
ゲーム周辺機器の大手メーカーHORIから発売されている任天堂ライセンス商品です。
最大通信速度480MbpsのUSB2.0の製品でこの価格なので、おすすめ出来ません。
任天堂ライセンス製品のLANアダプターはこの製品だけなので、どうしてもライセンス製品が良い方だけ、こちらを購入するようにして下さい。
BUFFALO Giga LANアダプターLUA4-U3-AGT:1,581円+税
USB3.0対応製品の中で、価格(最安値)と性能面でこの製品が一番おすすめです。
現在の任天堂スイッチの状況ではライセンス製品との性能差は出ませんが、任天堂スイッチがUSB3.0対応にアップデートした後では圧倒的な通信速度の差が出てきます。
同メーカーの類似品でUSB2.0対応製品もあるので、間違えて購入しないようにして下さい。
LANアダプターは、USBの新しい規格などが出ないとLANアダプターの新商品もあまり発売されませんので、しばらくの間はこの製品が一番良いと思います。
ちなみに任天堂スイッチ本体で通信速度を計測できます。
任天堂スイッチ通信速度の計測方法!
- 「HOME」→「設定」を選択
- 「インターネット」→「接続テスト」を選択
- 結果が表示される
通信速度を計測する時、ソフトを起動した状態だと時間が掛かってしまうので、ソフトを終了させて行うようにして下さい。
LANアダプターで有線接続して快適な通信プレイを楽しもう!
任天堂スイッチを無線接続でインターネットに繋いで、通信状態が悪いのであれば費用が抑えられて確実に改善する有線接続がおすすめです。
2018年から始める任天堂ネットワークサービスが始まれば、無線でも通信状態が良くなる可能性もありますが、有線でのネット環境を作っておいた方が良いと思います。
LANアダプターとLANケーブルを用意してしまえば、本体設定で簡単に有線接続出来るので、通信状態に満足できていない方はお早めに有線接続する事をおすすめします。
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